農業委選考 野党、調査委設置案提出/市議会9月定例会
与党は無許可工事で動き
一般質問最終日4氏が市ただす/きょう最終本会議
開会中の市議会(上地廣敏議長)9月定例会は26日、一般質問の5日目が行われ、上里樹、平良敏夫、粟国恒広、山里雅彦の4氏が登壇した。きょう27日は最終本会議が行われ、提出議案について表決が行われる。一般質問最終日も質疑が集中した農業委員会委員の選考について、野党会派が調査特別委員会の設置に関する決議案を提出した。与党会派は粟国氏の無許可工事に関して何らかの行動を起こす構えで、与野党の対立が表面化しそうだ。
26日の一般質問では、市民プール建設について座喜味一幸市長が「学校プールの在り方を地域と統合できないか、市民プールとしては、どのような形が市にとってベターか、調査していきたい」と述べた。平良氏の質問に答えた。
平良氏は、幼児から一般市民、高齢者、アスリートまで、誰もが健康維持や体力向上、生活習慣病予防などを目的とした一年中利用できる市民プールの必要性を訴えた。
さらに、文科省の水泳授業の趣旨は「水泳系で求められる身体能力を身に付ける。水中で安全に関する知的な発達を促す。水の事故を未然に防ぐ理論的な思考を育むこと」と紹介し、早期建設を求めた。
座喜味市長は平良氏の質問に同感としながらも「市民プール建設については、先進事例などの情報収集を含めて対応していきたい」との見解を示した。
天久珠江生涯学習部長は「維持管理に係る財政負担が大きいと想定されるため、整備が容易ではないと考えている。本市の現状に即した市民プール整備に向けた調査の実施を検討していきたい」と答弁した。
山里氏が質問した上野庁舎利活用について、下里盛雄産業振興局長は▽農産物の集積、加工・保管、出荷などの流通拠点▽直売・飲食などの商業拠点▽複数事業者の連携によるブランディング・情報発信の拠点▽生産・加工技術、販路づくりに関する人材育成の拠点-の活用方針4項目を示し、「この四つの柱を基本機能として位置付けてきた。これまでの考えを変更することなく進めていく」と説明した。