クイチャーで豊作豊漁祈願/池間、佐良浜、西原
伝統のミャークヅツ始まる/西原ではきょうパレードなど
池間民族の伝統行事「ミャークヅツ(宮古節)」が旧暦9月の甲午(きのえうま)の日に当たる3日、池間、佐良浜、西原の3地域で始まった。旧年中の五穀豊穣(ほうじょう)・大漁に感謝し、向こう1年間の豊作・豊漁を祈願する豊年祭。初日の池間と佐良浜では躍動的なクイチャーで大地を強く踏み、掛け声の「ヒヤサッサ、ヒヤサッサ」が響いた。4日は西原の集落内でパレードやクイチャー奉納が行われる。
池間島
池間島のミャークヅツは、水浜広場で集団クイチャーが行われた。新型コロナウイルス感染症が5類感染症に移行されたため、4年ぶりに従来の規模で開かれ老若男女が輪になって踊り、五穀豊穣(ほうじょう)を祈願した。
池間島のミャークヅツの歴史は200年以上を数え、真謝、上げ桝、前之屋、前里のそれぞれムトゥと呼ばれる4カ所の拝所があり、男性はいずれかのムトゥ会員となっている。
新会員はミーウヤ(新親)と呼ばれ、数え55歳に入会する。今年のミーウヤは1969年生まれ。
仲間広二自治会長は「ミャークヅツは池間の人にとっては大事な祭り。この日のために沖縄本島や県外から帰って来る人もいる。4年ぶりにみんなそろって、ミャークヅツで踊ることができてうれしい」と喜んだ。
池間島のミヤークヅツは3日間行われ、4日の中日(ンナカノヒ)では、神様に1年間に誕生した新生児を報告する「マスムイ」などが行われる。