サシバ安心飛来できる島に/市、県、野鳥の会、児童生徒
保護の重要性再確認/伊良部で合同パトロール
サシバ保護合同パトロールの出発式(主催・市環境衛生局)が6日、伊良部地区津波避難施設で行われた。市や県、宮古野鳥の会、伊良部島の児童生徒たちが参加して、サシバを保護することの重要性を再確認するとともに「島の宝、サシバを守ろう」と訴えた。8日から21日の期間には飛来数調査が同施設屋上で実施される。
出発式で市環境衛生局の下地睦子局長(代読)は「市鳥でもあるサシバが、これからもこの島を中継地として、安心して飛来できるよう今後も保護活動が充実発展することを祈念する」とあいさつした。
県自然保護課の出井航課長(代読)は「県としてもサシバが訪れるこの素晴らしい自然環境を次世代に引き継ぐ取り組みを引き続き推進するので、これからも協力してほしい」と呼び掛けた。
決意表明では伊良部島中学校の亀山祐太朗さんが、「サシバ保護旬間を通して多くの人に保護を伝えるとともに、一羽でも多くのサシバがこの伊良部島を渡り、寒い冬を乗り越え、また次の年も島の空一面に飛び回って秋の訪れを告げてくれることを願っている」とあいさつした。
参加した児童生徒が声を合わせて「私たちはサシバが国際保護鳥であるという意識を高め、島の宝であるサシバの保護を広く地域に発信します」「私たちは、国際保護鳥であるサシバが安心して休息できる伊良部島の環境保全に努めます」とサシバ保護の誓いを読み上げた。
宮古野鳥の会副会長の砂川友弘さんはサシバの飛来数が減少し続けていることを説明しながら「サシバは友達。大切にしてサシバのことを知らなければいけない。自然環境を守ることは、人間とっても良いことにつながる」と話した。
出発式の後、宮古島警察署のパトカーと市の広報車などで、サシバ保護や鳥獣保護思想の啓蒙(けいもう)パレードに出発した。