「図鑑絵本サシバの旅」寄贈/久貝氏
小中、図書館へ配布/日台交流の一環で作成
サシバをテーマに台湾の長榮大学が進める「千里の縁-サシバが結ぶ日台交流」活動の一環で作成された「図鑑絵本サシバの旅」がこのほど完成し、日本語監修を担当した宮古野鳥の会顧問の久貝勝盛さんが6日、市教育委員会を訪れ、同図鑑32冊を寄贈した。
寄贈された図鑑は、市内の小学校17校と中学校12校のほか、三つの図書館施設にも届けられる。
贈呈式で久貝さんは「2021年に亡くなった何華仁(カアジン)先生の文章と野鳥のイラストが本当に素晴らしい。79種類のイラストが描かれていて天下一品のもの。日台の交流をより深めるために使おうと思い寄贈することになった。ぜひ活用してほしい」と話した。
寄贈を受けた大城裕子教育長は「実際に読んでみたが、野鳥の絵は繊細なタッチで生き生きと描かれているし、文章もサシバと一緒に旅をする気分で読むことができた」と感想を述べた。
さらに「この絵本を通して宮古島、台湾の子供たちが生態系を守り自然を守る気持ちが育まれることにつながることを願っている。委員会としても台湾との交流がさらに深まるような取り組みを進めていきたい」と話した。
この絵本は、中国語と日本語の2部構成。文章は何華仁(カアジン)さんが担当し、色彩豊かで繊細なタッチの野鳥の絵もすべてカアジンさんのイラスト。日本語監修を久貝さんが担当。発行は長榮大學と懇丁国立公園。
今月13、14日に開催される国際サシバサミット台湾でも、この絵本の完成が紹介される予定。