児童生徒が模擬投票/選挙の仕組み、意義学ぶ
伊良部島小中で出前授業/県・市選管
県選挙管理委員会(当山尚幸委員長)と市選挙管理委員会(仲間正人委員長)は12日、伊良部島小学校・中学校で「選挙出前授業」を行った。6年生と9年(中3)生の計69人が参加して、模擬投票を行うなど選挙の仕組みや意義を学んだ。県選管が宮古島市で出前授業を行うのは2019年以来、2回目。
出前授業には市選管の仲間委員長、市明るい選挙推進協議会の前川尚誼会長らが訪れた。県選管事務局の金城粒里さんが講話した後、模擬選挙が行われた。
金城さんは選挙について「私たちの代わりに大事なことを決める代表者を選ぶ。みんなの一票は意思表示としてとても大事」と説明。候補者を選ぶ際には「自分だったらどうするかを考えて、自分に一番近い候補者を選ぶことも方法の一つだ」などと助言した。
模擬投票は架空の市長選挙を行った。人口減少が課題の地域に3人の候補者が出馬し、それぞれ地場産業の活性化や起業家応援、子育て環境の充実を掲げていることを想定した。
児童生徒たちは、投票用紙を受け取ると記載台で候補者の氏名を記入し、投票箱に投じていた。開票作業も子どもたちが行い、当選者を決定した。
市選管の仲間委員長は「子どもたちにとって良い勉強になった。選挙出前授業をほかの学校でも開催できるよう県と連携し、若年層の投票率向上につなげたい」と語った。
生徒を代表して亀山祐太朗さん(9年)は「実際に選挙の一連の流れを体験することで具体的に想像することができた。3年後には選挙権を得るので積極的に参加したい」と話した。
同講座は、選挙や政治についての理解を深めることを目的に開催されている。県内では今年7校目。