仲宗根さん最優秀賞/伊良部トーガニまつり
児童生徒の部は長嶺さん
恋の抒情歌 11人が切々と
第22回伊良部トーガニまつり(主催・同まつり実行委員会)が28日、佐良浜スポーツセンター広場で開催された。伊良部トーガニ部門に計11人が参加し、一般の部は仲宗根実里さん(18)=平良=が、児童・生徒の部は長嶺海咲さん(12)=平良=がそれぞれ最優秀賞に輝いた。
伊良部に古くから歌い継がれている恋の叙情歌「伊良部トーガニ」と「島タウガニ」の歌唱力を競い合う同祭り。先人から受け継いできた歌の保存と継承を図るとともに、祭りを定着させることで伊良部の観光振興につなげることを目的としている。
大会には伊良部トーガニ部門が児童・生徒4人、一般7人が参加。最年少は10歳、最年長は72歳。島タウガニ部門には参加者はいなかった。
出場者は全員、着物姿でステージに登場した。多くの観客らが見守る中、日ごろから稽古を重ねてきた三線や歌声を披露した。
この日の天気は曇り。月明かりの下で歌を堪能することはできなかったが、心地よい秋風が吹く中、観客らは味わい深い民謡に酔いしれていた。
一般の部最優秀賞に輝いた仲宗根さんは「この大会で賞を取ることを目標にしていた。選ばれてうれしかった。手が震えるほど緊張していたが、歌は良かった。今後もいろいろな大会に挑戦したい」と笑顔で話した。
児童生徒の部最優秀賞の長嶺さんは「1番目だったので緊張で頭が真っ白になった。最後まで堂々と歌いきることができた。最優秀賞がもらえたので、すごくうれしい」と喜んだ。
実行委員長の仲間勝行さんは「この祭りを来年も継続していき、先人たちが残してきた歌を保存・継承したい」と語った。