郷土文化継承へ誇りと決意/中学文化祭舞台発表
各校生徒が活動成果/新旧織り交ぜた演目披露
第29回宮古地区中学校総合文化祭(主催・宮古地区中学校文化連盟)の舞台発表の部が2日、マティダ市民劇場で行われた。各校の生徒が伝統芸能やダンス、三線演奏、英語スピーチなど多様な文化活動の成果を発表し、次代の郷土文化を担っていく誇りと決意を演目の中で表現した。会場には多くの生徒や保護者、関係者らが駆け付けプログラム終了後には盛大な拍手を送った。
テーマは「今つなごう 新時代に残す 文化の力」。昨年は新型コロナウイルス感染症の影響で規模を縮小して実施したが、今年は4年ぶりに制限なしの通常開催となった。
開会行事で主催者を代表し同連盟の渡久山英徳会長が「高度情報化社会が進み、環境、エネルギー問題などグローバルな目線で考える時代が来ている。皆さんの持っている個性は一人一人違う。個性があるからこそ、さまざまな文化があり、それが継承されてきた。多様性を認めることがグローバル社会の中で大切なこと。舞台発表を通して多様性を理解する機会となれば」と話した。
また、狩俣3年の川満碧さんは「今年は昨年よりも思い出深い文化祭になる。このような発表の場があることで他の中学校のそれぞれの演目を見て気づきや学びがあると思う。中学生ならではの視点や考え方、表現の仕方がそれぞれ違うことで互いの個性に触れ合える。島のすてきな文化を自ら未来へつなぎ、新時代を担っていく」と生徒代表のあいさつに込めた。
文化祭は午前と午後の部に分けて行われた。午前の部は北、久松、城東の生徒たちによる三線演奏で幕開け。宮古特別支援学校は英語劇を、狩俣は創作ダンスをそれぞれ披露した。下地は地域で受け継がれてきた伝統芸能「川満の棒振り」を堂々と発表した。