伝統芸能の継承誓う/クイチャーフェス
創作舞踊では演者躍動/初の試みで校歌遊技も
「ずぅ!宮古(みゃーく)ぬ声合(くいちゃー)踊(ぶどぅ)らでぃ踊(ぶどぅ)らだ!」をテーマに第22回クイチャーフェスティバル2023(主催・同実行委員会)が4日、JTAドーム宮古島で開かれた。多数の団体が出場し、声を合わせて踊り、伝統芸能を引き継ぐ決意を新たにした。会場には市民や観光客が多数来場し、厳かな伝統芸能と、演出効果を高めた華やかな創作舞踊を満喫した。
参加団体は、伝統芸能の部が、いずれも保存会で▽比嘉民俗芸能▽宮国民俗芸能▽漲水クイチャー▽下地クイチャー▽荷川取クイチャー─の5団体。
唄・三線が▽宮古民謡協会▽平良裕明民謡研究所─の2団体。
創作芸能の部は▽宮古島創作芸能団んきゃーんじゅく▽新羅Withぶどぅれサンガ▽サオリ ダンス スクール▽Get on Up―が出場した。
このほか、同イベントの名誉顧問を務めるアイランダーアーティストの下地暁さん、元「THE BOOM」の宮沢和史さんらがゲスト出演し、歌も披露した。
伝統の部の団体は、各地で大切に継承されてきたクイチャーを披露した。男性は力強く大地を蹴って飛び跳ね、女性は優雅な動きで観客を魅了した。創作の部に出演した団体は、クイチャーをモチーフにしたダイナミックな踊りで場内を沸かせた。
会場内の照明効果を最大限に生かした独創性あふれる演出で各団体の発表を際立たせた。
初の試みとして参加者自由の校歌遊戯が平良第一小学校の校歌で行われ、最後は全員でクイチャーを踊り幕を閉じた。
大会長を務める座喜味一幸市長は出演者に向けて「島の伝統文化継承のためにも、日ごろの練習成果を存分に発揮し、大会を大いに盛り上げてほしい」と呼び掛け。来場者へは「島の文化を心ゆくまで堪能してほしい」と語った。