バスで滑走路巡る/下地島空港「空の日」イベント
広大な景色満喫/親子連れ「近くで見るとすごい」
県と下地島エアポートマネジメントは11日、「下地島空港・空の日イベント2023」を同空港滑走路などで開催した。3000㍍の滑走路を、早朝から歩く「ランウェイウオーク」が予定されていたが悪天候で、急きょバスによる滑走路周辺を一周する内容に変更。それでも参加者は「なかなか見ることのできない景色を見られて良かった」と大喜びだった。
毎年人気の同イベント。今回は100人以上の応募の中から選ばれた49人の親子連れや島外からの参加者が、日ごろは体験できない滑走路での「朝活」を楽しんだ。
滑走路の運用時間を避けるため、午前6時からの開催。管制塔の後方から差し込む朝日を受けた滑走路と、目の前を遮るものが何もない広大な景色に参加者たちは大満足で、バスの中からデジタルカメラやスマートフォンで記念撮影する姿が見られた。
草浦奏君(上野小4年)は「宮古空港でも滑走路のランウェイに参加したけど、ここはさらに大きい。機内から見たことはあるけど、実際に近くで見るとすごい。また、参加したい」と話した。
昨年に続き参加した新家香さん(53)は「飛行機の撮影が大好きで、いろいろな空港を巡っている。その中でも、自然の緑と海、そして17ENDがある下地島空港が大好き。来年もぜひ来たい」と笑顔になった。
バスで滑走路周辺を移動する際には、途中で消防車による放水も行われ、頭上高く吹き上がる水の迫力に参加者から大きな拍手が起こった。
空港ターミナル内では、地上スタッフらが「空港で働く車」や飛行機の誘導方法などを紹介した。
また、「空の日」限定の豪華な朝食も振る舞われ、参加者たちからは「おしゃれでおいしいね」などと話しながら、空港での食事を楽しんだ。
「スカイマークの旅客機を間近で見よう」という企画も行われ、参加者たちは実際の飛行機が到着してから出発するまでの作業を旅客機の近くで見学した。