新習慣定着を具体的に/第3次健康計画
重点に子の肥満、虫歯予防/来年2月に最終案提示
市健康増進計画策定推進会議(会長・座喜味一幸市長)の第2回委員会が15日、市保健センターで開かれ、第3次健康増進計画「健康みやこじま21(素案)」について意見を交わした。第1回会議で指摘があった個所を修正した案が示された。委員からは「新しい習慣に変えるために、毎日できることを具体的に示した方が良い」などと提案があった。今回の意見を取り込み、来年2月に第3回委員会で最終案が示される。
同計画の期間は2024年から35年までの12年間。健康寿命の延伸や健康格差の縮小、社会環境の質向上などを基本的な方向性としている。
計画では三つの重点分野として▽若者の健診受診率向上▽子どもの肥満を減らす取り組み▽子どもの虫歯予防-が掲げられている。
修正案には市民が心掛けることとして「一般分野」が加えられた。1日の塩分摂取量や飲酒量など健康日本21に沿って設定されている。
座喜味市長は「健康は大変な財産。予算の都合で活動できなかったということをなくしたい。健康増進にかかる具体的な取り組み、実効性がある事業に関しては新年度に予算措置する方向でいきたい」と述べた。
宮古地区医師会の竹井太会長は「市の計画なのでベースは国保になるが、社保の市民が入っていない。その話し合える場があってもいいのではないか」と話した。
委員からは、先進地視察やインセンティブ事業を求める声もあった。事務局はインセンティブ事業は来年度も実施することや、医師会などと連携して学校で健康教室の開催、大腸がんの検査率増加を目指すことなどが報告された。
宮古島市の子どもは、「肥満傾向児」の出現率が県内および全国と比べ非常に多い現状について座喜味市長は「見過ごせない問題だ」と指摘。「行政が連携して取り組まねばならない」と語った。
子どもの虫歯予防については宮古地区歯科医師会から「親に対する教育が必要。市独自の2歳児検診をやっていただきたい」と意見があった。