労働力不足の解消期待/スマート農業推進フォーラム
沖縄・九州の実証事例紹介/沖縄総合事務局
「スマート農業推進フォーラム2023in宮古島~みどり戦略とスマート技術が拓く新しいさとうきび農業~」(主催・内閣府沖縄総合事務局)が15日、市未来創造センターで行われた。関係者約80人が参加し、九州・沖縄地域におけるスマート農業実証プロジェクトなどの講演、畑でのスマート農機実演会を通してスマート農業への認識を深めた。
冒頭、あいさつした沖縄総事局の福島央(あきら)農林水産部長は、「労働力の不足・確保が大きな問題となっており作業の省力化を進めることが不可欠な状況。スマート農業技術はその解決の一助になると期待されている」と述べた。
その上で、「実際に技術を使う生産者に身近に感じてもらい、活用していただきたい。参加する皆さんの経営発展につながる一歩となることを祈念する」と呼び掛けた。
フォーラムでは、農業担い手の高齢化や減少で労働力の確保などが課題となる中、先端技術を活用したスマート農業が効率的な農業経営や作業の省力化・軽労化を実現すると期待されているとし、主にサトウキビに関連したスマート農業実証プログラムの取り組みや国のスマート農業関係施策などを紹介した。
第1部は、▽奥野成倫氏(農研機構みどり戦略・スマート農業コーディネーター)▽川満芳信氏(南大東さとうきびスマート産地実証コンソーシアム代表)▽玉城豊氏(くみき営業部長)▽玉城優太氏(県農林水産部糖業農産課)-が講演。第2部は城辺の畑に移動してスマート農機の実演会を行った。
講演で奥野氏は、「九州・沖縄地域で取り組まれているスマート農業実証プロジェクトの実証課題」「『みどりの食糧システム戦略』技術カタログに掲載されている技術」について説明した。掲載技術について、「生産性の向上、持続性の維持に活用できる可能性のある技術がたくさんある」と述べた。