島内中学生が関与/福里公園器物損壊
続く生徒の問題行動/保護者に学校伝達
城辺小学校裏にある福里公園のトイレの窓ガラスや便器が損壊されるなどの問題で、市内の中学校に通う生徒が関与していたことが学校側の調べで18日までに分かった。学校側は生徒や保護者に経緯などを文書で伝えた。10月には、祭り会場での中学生の集団飲酒が問題になるなど相次ぐ生徒の問題行動に教育関係者は頭を抱えている。
同公園では、被害判明当時、トイレの男子用小便器や窓ガラス6枚の損壊だけでなく、大量のトイレットペーパーが遊具のブランコに巻き散らされ散乱するなど、地域住民が集う公園が激しく荒らされていた。
学校側から保護者に届けられた文書によると、10日に臨時全体集会を開いた後、地域住民から「(損壊行為に)中学生が関わったかもしれない」との情報が寄せられたという。
その後、その情報について複数の生徒から聞き取りをしたところ、生徒が損壊行為に一部関わったことが確認できたとしている。
文書では「今後は警察による捜査という形で進められていくことが予想される。学校としてはその連絡と報告を待って今後の対応を考えていきたい」としている。
また、当該中学の校長からは生徒たちに対して「このような出来事があったとしても間違った偏見を持って学校生活を過ごさないでほしい」との呼び掛けも記されている。
市教育委員会の大城裕子教育長は18日、本紙の取材に「問題が続いているが学校と連携を取りながら子供たちの指導に努めたい。家庭でも子供たちの小さな変化を見逃さないよう日ごろから接してほしい。再発防止に向けて学校を支援しながらしっかり取り組みたい」と話した。
この中学校に子供を通わす保護者の1人は「そんなことをするような生徒が学校にいるようなイメージはまったくなかった。まさか中学生が絡んでいるとは思っていなかったのでびっくりしている」と驚きを隠せない。
その上で「学校というよりも親というか家庭の問題が大きいような気もする。子供の変化にもっと目配りをすることも重要かもしれない」と話した。
公園を管理する市都市計画課は被害を確認した当時、「いたずらの域を超えている。これはもう犯罪行為だ」と憤慨し、10日に宮古島警察署に被害届を提出。被害の総額は約20万円を見込んでいるという。