耕作放棄地の解消訴え/市農業委
違反転用の現状も確認/関係者が農地パトロール
市農業委員会(芳山辰巳会長)の農地パトロールが28日、市内5地区で行われ、関係者が各地で状況を確認しながら、耕作放棄地の解消と農地の無断転用防止を訴えた。パトロールには、農業委員ら約30人が参加し、違反転用や遊休状態が確認されている農地27カ所を視察した。
市役所で行われた出発式で、芳山会長は「遊休地や耕作放棄地、農地の無断転用防止に努め、継続して農地の適正利用を呼び掛けていきたい」と述べた。
参加したのは農業委員および推進委員、市農政課、宮古農林水産振興センターの担当職員ら。伊良部、平良、城辺、下地、上野各地区の違反転用や遊休状態のほか、再生した畑の状況などを確認した。
伊良部佐和田の視察現場は、数年前から遊休農地となっている。芳山会長は「4~5年前までは畑として活用されていたが、しばらく活用されないと一気に雑草が生い茂る。早めに農地として復活させるためにも、持ち主と活用したい人とつなげる作業をしっかりと進めていきたい」と話した。
同パトロールは、毎年8月から11月と定められている全国統一期間に、遊休農地および違反転用の発生防止、解消対策などにつなげることを目的に実施されている。