総販売額27億3100万円/23年肉用牛競り
前年比7億3100万円減/子牛平均12万円下げ50万円
JAおきなわ宮古地区畜産振興センターは11日、宮古、多良間の両家畜市場における2023年販売実績をまとめた。総販売額は27億3100万円で前年比約7億3100万円の減。取り引きの主流となる子牛の1頭平均価格は50万574円で前年比では大きく約12万円下落、平均キロ単価は1840円だった。7月期から12月期の落ち込みが響いた。
子牛の年間上場頭数は5230頭で、前年と比べて75頭少なかった。市場別では宮古が3952頭、多良間が1278頭だった。このうち、実際に競り落とされた頭数は5191頭(宮古3917頭、多良間1274頭)となっている。
地区全体の子牛1頭平均価格は、前年より12万2333円安となった。市場別に見ると、宮古は前年比12万6118円安の50万8184円、多良間は同比10万9755円安の47万7177円の実績だった。
平均キロ単価は、地区全体で前年比449円安の1840円となった。市場別の実績は、宮古が同比452円安の1829円、多良間は同比443円安の1875円だった。
宮古は1月期から6月期の平均価格が59万5750円、63万932円、55万8704円、55万5461円、46万4307円、50万2267円で推移。5月期は9年ぶりに50万円を割り込んだ。6月期はやや値を戻したが、7月期からは再び40万台となり、特に10月期は42万円まで落ち込んだ。11、12月期も50万円台には回復しなかった。飼料価格高騰もあり、畜産農家にとって厳しい1年だった。
成牛を含む全体の上場頭数は6014頭で、うち競り落とされたのは5960頭だった。1頭平均価格は45万8227円、平均キロ単価は1542円だった。市場別の販売額は宮古が20億9725万円、多良間が6億3377万円となった。