し尿処理施設整備 工事請負契約を可決/市議会12月定例会閉会
一部不備も入札は有効/入札段階で内訳書は存在
市議会(平良敏夫議長)12月定例会は19日、最終本会議を開き、一般会計補正予算案や条例の一部改正案など市当局提出の議案をいずれも原案通り承認し、閉会した。このうち、市し尿等処理施設整備工事(プラント電気)請負契約について、粟国恒広氏は入札の在り方に疑問があるとして反対した。これに山下誠氏は市当局の説明などを踏まえて、入札段階でも「内訳書」自体は存在していたとし、一部不備はあったが、入札無効とはならないと述べ賛成した。採決の結果、賛成多数で可決した。
同請負契約については入札スタートの段階で内訳書に詳細な内訳がない状態で提出された。また、電気プラントについては指定のひな型はなかったため、いろいろな受け取り方ができるニュアンスとなっていた。
山下氏は「新聞報道で内訳書がない状態で入札が行われたとなっていたが、内訳書はあった。内訳書を再提出させたことが法に触れるかどうかだが、担当課から説明を受けた。談合の疑惑もないと確定したと聞いた」と述べ、「落札から落札決定までの間に時間が生じたことで市民にも疑義を持たせたということはあると思う。また、入札する際に機械プラントの部分はひな型に沿って提出を求めたが、電気プラントについてはそうではなかった。これは一部不備だとは思うが、入札無効とはならないと確認できた」と賛成の立場で討論した。このほか、新里匠氏も賛成討論を述べた。
反対討論で我如古三雄氏は「入札書類の提出について一方では失格としているが、他方では書類の追加確認をするなど入札の業務手法が不可解。市民団体などからも指摘があり、反対」と語った。粟国氏は「スタートの段階でしっかりとした内訳書は提出されていない。再提出された内訳書に誤字があるなど不備がある。賛成できない」と述べた。
採決時に上里樹氏は退席。22人で採決が行われ。賛成14、反対8で可決した。
このほか、陳情については1件は継続審査となった。3件の意見書については2件を採択した。