初日は185.4㌧を搬入/宮糖伊良部工場が操業開始
今期は約6万を見込む/原料すべてで基準糖度上回る
宮古製糖伊良部工場で26日、2023-24年産サトウキビの製糖操業が始まった。初日は185・4㌧を搬入し、平均糖度は14・52度だった。最高糖度は15・06度、最低は13・20度で搬入されたすべての原料が基準糖度帯(13・1~14・3度)を上回る好調な滑り出しとなった。
同工場は23日からの操業開始を予定していたが、天候や工場内の工事が影響し、3日遅れで始まった。今期の操業は117日間を予定し、原料の搬入量は前期比約3000㌧減の5万8000㌧余りを見込んでいる。
砂川隆也工場長は「28日から圧搾が開始できれば。台風や病害虫などの被害は少ないが、逆に干ばつの影響で生育に伸び悩んだ時期もあった。雨が続いたため、持ち直すことを期待している」と話した。
同工場では前年、長雨が影響し、操業が終了したのは平年より2週間ほど遅い5月15日だった。今年は搬入見込みの1万㌧弱について、同社城辺工場への搬入が検討されている。
その理由について砂川工場長は「伊良部工場での圧搾量は1日に約500。1万やるためには20日ほどかかってしまう。城辺工場は約1週間で1万を圧搾することができるため、一部は城辺へ搬入することも見込んでいる」と話した。
その上で砂川工場長は「ようやく晴れ間が出て、今年も操業を開始することができた。農家や関係者の皆さんと協力し無事故無災害で製糖期を終えられるよう努めたい」と意気込んだ。
前期、同工場の平均糖度は14・35度だった。基準糖度帯(13・1~14・3度)内が30%、基準帯以上が48%、基準帯以下が22%だった。