450人が門出迎える/市が「二十歳を祝う会」開催
両親、地域に感謝示す
2024年宮古島市「二十歳を祝う会」(主催・市、市教育委員会)が5日、JTAドーム宮古島で開催された。約450人が参加し、門出を迎えた。久しぶりに旧友らと顔を合わせた参加者らは笑顔にあふれ、スマートフォンなどで記念撮影していた。二十歳の決意発表では3人の男性が登壇し、両親や仲間、地域に対する感謝の気持ちを表した。(9面に関連、6面に写真特集)
アトラクションは新成人の狩俣良眞さんによる民謡と三線演奏でにぎやかに幕開けした。式典に参加した男性の多くは、出身中学の仲間とそろいのはかま姿、女性は華やかな振り袖を身にまとい会場に訪れた。
式辞で座喜味一幸市長は「大人になると自由が手に入る一方で責任や義務を背負うことになる。責任や義務を果たす中で自分自身の成長、社会に貢献する喜びや充実感が得られる。大きな目標と情熱あふれる行動力で人生を切り開き、輝かしい未来を創り上げていただきたい」と語った。
市議会の長崎富夫副議長は「一つ一つ努力を重ね、困難を乗り換えるたくましさが未来の皆さんの糧となり、その人生に素晴らしい彩りを添える。これまでの培った多くの経験がこれから行動するエネルギーに変換されることを期待している」と祝辞を述べた。
二十歳の決意発表には伊波颯介さんと久高歩眸(あゆむ)さん、常戸大瑚(たいご)さんが登壇した。
伊波さんは「責任感を持ち、誰かに頼られ、振り向かれるような人になることを約束する」、久高さんは「出会いを大切にし、誰かの支えになれるよう日々精進したい」、常戸さんは「今以上に元気で笑顔があふれるような人生をつくりたい」とそれぞれ誓った。
同会は市に住民登録しているか、市内の小中学校に在籍歴がある人を対象に開かれた。案内通知はせず、市のホームページ、LINE(ライン)、新聞、広報誌、ラジオ、行政チャンネルで参加を呼び掛けた。
民法改正で成人年齢が18歳に引き下げられたが、祝う会の対象は20歳(2003年4月2日から04年4月1日生まれ)で、名称も昨年から「二十歳を祝う会」に変更した。