沖糖、製糖操業を開始/23-24年期サトウキビ
初日、平均糖度14.48度/生産量12万4000トン見込む
沖縄製糖宮古工場は6日、2023-24年期サトウキビの製糖操業を開始した。初日に搬入された原料(サトウキビ)は1450トン、平均糖度は14.48度となり、9割が基準糖度帯(13.1~14.3度)をクリアする好調な滑り出しとなった。今期の生産量は、生育旺盛期に少雨傾向が続いたことで生育が鈍り、前期比約1万トン減の12万4000トンを見込んでいる。
同工場には、農業および行政の関係者らが集い、期間中の無事故を祈願した。沖糖が操業を始めたことで地区内の全4工場が稼働中となり、本格的な製糖期シーズンに突入した。
初日の最高糖度は17.80度、最低は12.10度だった。原料の541トン(37.32%)が基準糖度内、基準以上が787トン(54.28%)、基準以下が122トン(8.40%)となっている。
操業は3月末までの約80日間を見込んでいる。ハーベスターでの刈り取りが95%を超えるため、操業期間は天候に大きく左右される。
開始式で仲里典和工場長は「農家手取り額が過去最高のトン当たり2万4616円に決まった。農家の皆さんの所得が向上し、さらなる増産に向けての機運が高まると期待している。期間中は安全作業を最優先に関係者と連携して効率の良い操業を目指す」と話した。
座喜味一幸市長(代読・嘉数登副市長)は「昨年より減産が見込まれているが、1トンでも多く、見込み量を上回ってほしい。今期の製糖操業の安全、無災害を願っている」と激励した。
地区内では宮古製糖多良間工場が昨年12月5日、城辺工場が同13日、伊良部工場が同26日にそれぞれ操業を開始している。
地区内の生産量は沖糖が12万4000トン、宮糖城辺工場が11万2000トン、同伊良部工場が5万8000トン、同多良間工場が2万2000トンを見込んでおり、地区全体では31万6000トンが予想されている。