「早く見つかれば笑顔の未来」/集団婦人検診
市がチラシで受診PR
9日から市の集団婦人検診が始まることに伴い、市健康増進課では積極受診を呼び掛けるチラシを作成し、市役所1階フロアーの受付に設置している。チラシには「輝き続ける女性でいたい」「早く見つかれば笑顔の未来」「気になる症状あってもなくても」などのメッセージが記されている。同課では「乳がんも子宮頸(けい)がんも早期発見で治すことができる。そのためにも、集団検診期間中に日程を調整して積極的に受診してほしい」と呼び掛けた。
市の婦人検診については、子宮がん検診が2021年度の24.7%に対して22年度は10ポイント近く伸びて34.6%となった。
乳がんのマンモグラフィーは24.5%(21年度18.7%)、超音波(エコー)は24.9%(同19.4%)と上昇しているが、コロナ禍以前の数値までには届いていない。
同課では、集団婦人検診の22年度実績で対象1万9268人に対して受診者が2373人(12.3%)だったことから、23年度の集団検診ではそれを上回る2500人を目標に掲げている。
また、同課では無料クーポンの利用状況が伸びないことも課題としている。
22年度の無料クーポン利用状況は、乳がんが16.4%。子宮頸がんは6.2%にとどまっている。
特に子宮頸がん検診の対象年齢の利用率が低いことを懸念しており「せっかくの無料クーポンをぜひ活用してほしい。宮古だけでなく沖縄本島や石垣島、久米島などの病院で活用できる。もし、子宮頸がん検診の無料クーポン対象者で、宮古を離れて県内で生活している場合は住んでいる場所に近い病院で積極的に活用してほしい」と呼び掛けている。