無災害向け一斉放水/安心安全な暮らしへ
消防出初め式で決意/宮古島市
2024年市消防出初め式が7日、市消防本部(宮國和幸消防長)で行われた。式典では消防職員の展示訓練やポンプ車による一斉放水が行われ、消防任務への決意を新たにした。一斉放水後は、子供たちがくす玉を割り、火の用心を呼び掛けた。
特別点検では、座喜味一幸市長、前川尚誼消防団長、一日消防長の根間陽佳さん(ミス宮古島)が隊列を組んだ消防職員や消防団員の服装を確認した。
昨年の出動件数は火災14件、救急4243件、救助14件、警戒170件で過去最高の救急出動件数となった。
座喜味市長は「社会環境の変化に即した消防力の充実・強化が求められる。安全で安心して暮らせる社会は市民生活の根幹であり、消防行政に課せられた責務であることを強く認識し、各種訓練や職員研修などを通して消防行政の充実強化を推進していく」と式辞を述べた。
一日消防長の根間さんは「今後とも消防施設および人員を効率・有効的に活用し、各種災害から住民の生命、身体、財産を守り、住み良い街づくりのため、努力してほしい」とあいさつした。
市議会の長崎富夫副議長が祝辞を述べたほか、玉城デニー県知事、久高清美県消防協会長がそれぞれ祝辞を寄せた。
勤続表彰では長田泰廣さん(消防署第3警備課消防士長)、津波古幸太郎さん(上野出張所第1警備係消防士長)に表彰状が贈られた。また、平良美和子さん、古堅美智子さんの2人が「内助の功」として特別表彰された。
式典後には幼年少年防火クラブの心愛保育園、ふたば保育園、伊良部こども園の園児たちがかわいらしい遊戯を披露し楽しませた。
展示訓練では、はしご車などを使い火災現場に取り残された人を救助したり、火災を鎮圧したりする様子を披露。子供たちは目を輝かせて見つめていた。
出初め式は新年を迎えるにあたり職員、団員の新たな決意の下、消防車両資機材の点検と訓練を実施することにより消防業務に対する市民の理解と信頼を深めるとともに、防火思想の普及啓発を図ることなどを目的に実施されている。