電子図書館、利用が好調/市立図書館23年
貸出数は1万4000冊/開始1年、認知度高まる
市立図書館(奥平知恵美館長)の電子図書館がスタートして1年が経過した。2023年の貸出冊数は1万4223冊。奥平館長は「認知度も高まり、利用が増えている。このまま推移すれば全国でも上位の貸出数になると見ている」と話した。
電子図書館は、デジタル化された電子書籍をパソコンやタブレット、スマートフォンなどで、いつでもどこでも借りて読むことができる新しいサービス。22年12月16日にスタートし、一般書や専門書、動く絵本など4111冊が貸出可能となっている。
電子図書館の利用が最も多かったのは12月の1596冊。次いで10月の1406冊、11月の1178冊となっている。
宮古島市に住民登録があり、市立図書館利用カードを持っている人であれば誰でも無料で利用できる。1回当たりの貸し出しは2冊までで予約も2冊まで。貸出期間は7日間。
今年度はふるさと納税寄付金を活用し、児童生徒向けの図書を多数導入。利用者無制限で利用できる図書もあり、授業の中での集団読書で活用されているという。英語検定や共通テストの参考書なども準備された。
インターネットがつながる環境であれば24時間365日、休館日や台風などでも借りることができる。電子図書は自動返却されるため、利用者の返却忘れや紛失も防げることも利点だ。
奥平館長は「電子図書館の利用が増えれば移動図書館の貸出数が減ると考えていたが、両方増えている。子どもたちの読書量が増えていると考えている」と話した。
図書館利用カードの登録者数は3万2748人(昨年12月31日時点)で、市の総人口(5万5675人)で単純に割ると58.8%が所持している。
ホームページで図書館利用カードの登録IDと8桁のパスワード(利用者の誕生日)を打ち込めば利用可能となる。名前や住所などの個人情報は登録されていないため、「安心して利用してほしい」と呼び掛けた。
利用は電子図書館のアドレス(https://web.d‐library.jp/miyakojima/)まで。