新里匠氏が出馬表明/県議選
「若者に希望と活力を」/支持者集め保守独占に決意
県議会議員選挙(6月7日告示、16日投開票)に向け、市議会議員の新里匠氏(46)は25日、JTAドーム宮古島会議室で会見を開き、正式に出馬を表明した。主な政策に少子化対策や教育の充実などを掲げた。新里氏は「現職2人の県議では市の課題を国に届けることができていない。若者の希望と宮古島の輝かしい未来、活力を作っていく」と決意を述べた。会見には、市議会野党会派の保守宮古未来会の前里光健氏、中立会派である市民創会の砂川和也氏が同席し、支持を表明した。
県議選宮古島市選挙区(定数2)における出馬表明は新里氏が初めて。現職の下地康教、國仲昌二両氏も出馬する予定で、現時点では、三つどもえの公算が高くなっている。
新里氏は出馬の理由について「課題解決するためには県に要望し、国につなげていくことが重要だ。この3年半は(現職2人の)動きが鈍く、(市と)連携できなかった部分もあるのではないかと感じている」と説明した。
保守系から2人が出馬することについては「若者や移住者など保守の票は相当眠っている。分裂ではなく、保守地盤の宮古ならば必ずや2議席取れると信じている」と語り、自民党県連に公認または推薦を求めることを明らかにした。
教育については「宮古島市は教育費が(予算全体の)10%に満たない。一方で東京都では20%近い。教育格差があることは島に住む大人として情けない思いがある。県や国に要請して子どもたちの未来を広げたい」と語った。
同席した前里氏は「同じ思いを持った仲間を県議会に送り出し、宮古島市が抱える課題を解決してもらいたい」、砂川氏は「若きリーダーとして宮古島を引っ張っていく新里氏を応援したい」とそれぞれ語った。
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新里 匠(しんざと・たくみ)1977(昭和52)年4月生まれ。46歳。伊良部長浜出身。日本大学卒。2017年、市議会議員に初当選。現在2期目。