農家1人平均1.2ヘクタール/23・24年産
キビ収穫予定面積5844ヘクタール/農林27号が大半、25号は6%
JAさとうきび対策室が交付金に係る要件審査からまとめたデータによると、宮古地区の2023・24年産サトウキビの収穫予定面積は5844ヘクタールで、生産農家1人当たりでは1.2ヘクタールとなっている。株出しが65%を占める。また前期生産実績によると、品種別では農林27号が大半で47%、25号が6%、21号・22号はそれぞれ5%程度になっており、今期も大きな変化はないとみられる。
宮古島市の23・24年産の農家数と収穫予定面積は平良地区が1261人で1407ヘクタール、城辺地区が1398人で1806ヘクタール、上野地区が516人で544ヘクタール、下地地区が558人で670ヘクタール、伊良部地区が895人で1115ヘクタール、合わせると4628人で5544ヘクタール。多良間村は210人で300ヘクタール。
農家平均面積にすると、すべて1ヘクタールを超えており、多良間が1.42ヘクタール、城辺が1.29ヘクタール、伊良部が1.24ヘクタール、下地が1.20ヘクタール、平良が1.11ヘクタール、上野が1.05ヘクタールになる。
多良間村を除く宮古島市の5544ヘクタールを作型別に見ると、株出しが3623ヘクタール(65.3%)、夏植えが1563ヘクタール(28.2%)、春植えが357ヘクタール(6.4%)になっている。
また前期生産実績を品種別に見ると、農林27号が全体の46.7%、25号が5.8%、21号が5.2%、22号が4.5%、RK97-14(通称・33号)が3.8%の順。多種が混ざった「その他」が3割程度ある。27号は発芽、生育が安定的として農家の人気が高い。近年は22号が関心を集めており、県の担当者は「茎は細いが、発芽、萌芽、生育初期から伸長が良く、27号よりも頭一つ長く伸びる。茎数が多く、株出しは多収量が期待される。早期に登熟することから年内操業時に重宝する」と説明する。