ふるさと納税12億円/市23年まとめ
2億円増の過去最高/返礼品の充実など要因
2023年の1年間で宮古島市へ寄付された額(ふるさと納税)は12億2783万円となり、初めて10億円を突破したことが市のまとめで分かった。過去最高額となった前年の9億9736万円を約2億3000万円上回った。納税件数は1万1528件で前年度比1501件増加した。市ではふるさと納税紹介の大手サイトに掲載したことで、検索で探しやすくなり多くの人の目に留まったことや返礼品の充実が増加の主な要因と見ている。
ふるさと納税はふるさとや応援したい自治体に寄付ができる制度で、寄付金の3割が返礼品に当てられる。昨年は宿泊券、旅行クーポン券、マンゴー、肉、宮古そばなどの人気が高かったという。
同税は所得税の控除対象となるため、確定申告に備えての駆け込み需要が多く、例年同様な傾向が見られる。
また、「楽天」や「ふるなび」といった、ふるさと納税紹介の大手サイトに掲載したことで検索しやすくなった。現在宮古島市は六つのポータルサイトに掲載している。
原則として寄付額から2000円を引いた額が所得税・住民税から控除される仕組みで、寄付額が控除となる上限額は収入や家族構成などで異なる。
寄付は▽エコアイランド宮古島応援▽スポーツアイランド宮古島▽宮古島の子育て▽宮古島の人材育成▽がんずう(健康)宮古島▽芸術・文化振興の宮古島▽市長にお任せ-の各コースがあり、納税者本人の指定に応じて活用されている。
市企画調整課の前原敦課長は「宮古島の認知度が上がってきたのでふるさと納税に関心を持ってくれる人も増えていると思う。今後も寄付をしてくれた人たちの気持ちを大切にし、より魅力ある街づくりに努めたい」と話した。