市営住宅25戸を提供/能登半島地震支援策
市、無償で最長1年間/被災地に義援金200万円も
市は2日、能登半島地震で避難生活を余儀なくされている人たちを支援するため市営住宅25戸を最長で1年間、無償で提供すると発表した。県から市へ提供可能個数の確認があり、県にはすでに報告済みという。受け入れ時は県を通じて連絡がある。市はまた、石川県に義援金として200万円を送る。
市は1月15日に災害等支援対策室を設置した。職員は市防災危機管理課長を含む6人。被災者が来島する場合、寝具など住宅以外の細かな支援については同対策室を通じて各部局が前向きに検討していく。
市営住宅の入居期間は原則6カ月だが、県との調整を踏まえ実情に応じて最長1年間とする。家賃や敷金については全額免除だが光熱水費、共益費などの実費については入居者が負担する。
嘉数登副市長は「市としても最大限支援できるよう、市営住宅の提供、職員派遣を検討している。被災地の状況を確認しながら、被災者に寄り添い積極的に復旧支援をしていきたい。子供連れや高齢者と一緒に入居する場合についてもどのような対応ができるのか考えていきたい」と話した。
市では赤十字社や社協、消費者庁と調整し、市のホームページに義援金を呼び掛ける特設サイトを開設したほか、市職員からの義援金も募っている。地震発生から2月末まで受け付けており、市職員からの義援金は1月末までに410人から合わせて33万6424円が寄せられている。職員からの義援金は3月以降に石川県に送るほか、市としても予備費から200万円を充用し、今月上旬には石川県の指定口座に振り込むという。