野原・友利に新配水池/宮古島市
増大する水需要に対応/来春完成 防衛省補助金を活用
増大する水需要に対応するため市は平良野原と城辺友利に新たな配水池を建設する。配水池は合わせて3000立法メートル規模で来春完成する。宮古島駐屯地等周辺水道整備事業で防衛省補助金を活用した。5日、それぞれ現地で起工式があり、座喜味一幸市長や施工関係者が建設工事の安全を願った。
野原配水池は袖山浄水場からの系統で、上野野原の宮古食肉センター近くにある現在の配水池に隣接し、「第2配水池」として建設する。配水対象は下地、上野地区。PC造で内径が18メートル、水深が10メートルで有効容量2540立方メートル。建設費は8億3635万円。施工は共和測建(大浦貞治代表社員)で工期は来年2月末。
友利配水池の建設地は城辺砂川の地下ダム用水東山ファームポンドの東方。加治道浄水場からの系統で配水対象は城辺地区。PC造で内径10メートル、水深6メートルで有効容量470立方メートル。建設費は3億7855万円。施工は南西建設(与那城敏社長)で工期は野原と同じ来年2月末。
観光客の増加に伴うホテル建設や陸上自衛隊の駐屯などで島内の水需要が高まっていることへの対応。建設費の8割は防衛省の補助。座喜味市長は「配水池の建設は多様化する水需要に対応する。ホテル建設など民間の需要も増大しており、将来に向けて安定して水供給ができるようにしていきたいと話した。
PC造:「プレキャストコンクリート造」の略。工場であらかじめ作られた鉄筋コンクリートを使った建物構造。