自販機、破壊される/伊良部島
設置業者怒り「またか」
伊良部島内に設置されている自動販売機1台が何者かに壊され、現金などが盗まれていることが6日、分かった。壊された自販機は、売上金や釣銭などが入る場所をバールのような物でこじ開けた形跡がある。約3年前の2021年10月ごろから市内で相次いだ自販機荒らしと手口が似ているという。以前にも被害に遭った設置業者は「またか」と怒りをあらわにしている。
近隣住民から6日、「自販機が破壊されている」と設置業者の男性に連絡があった。現場は市社会福祉協議会伊良部支所の敷地内。宮古島署も把握していて同日、現場検証が行われた。
設置業者はこれまでに30台以上が被害に遭ったという。この業者によると、壊された場合は保険で対応できる場合もあるが、現金被害分のみ。機械自体が壊されると修理はできず、取り換えることになり1台約100万円は掛かるという。
自販機の破壊は21年10月以降、学校や市熱帯植物園、東平安名崎のほか、人通りの少ない場所など約50件が被害に遭った。なかなか逮捕に至らなかったが22年8月、市内に住む男が現行犯で逮捕された。
本紙の取材に設置業者の男性は「お金の貯まる箱の場所を狙っているから自販機の構造を把握している人だと思う」と話した。「安全で住み良い宮古島で、観光の島なのに本当に恥ずかしい。お願いだからやめてほしい」と強く訴えた。