駐車場30分無料に/宮古空港
県「来年度早い時期」/条例改正案を庁議決定
【那覇支社】県は7日までに、宮古空港駐車場の料金を来年度早い時期に駐車後30分は無料とする方針を固めた。来週開会予定の県議会(赤嶺昇議長)2月定例会に、関連の条例改正案を提出する。同日開いた庁議で決定した。
宮古空港では、航空機の離発着が集中する時間帯には、送迎を目的とした短時間の路上駐車などで混雑が状態化し、空港の利用に支障が出ていると指摘されていた。
30分未満の駐車を無料とすることで、空港を利用する車両の駐車場への駐車を促し、空港内の道路の混雑緩和を目指す。今回の条例改正では、石垣空港でも同様の無料化を実施するという。
県は「(改正条例)公布の日から起算して3カ月を超えない時期」から料金改定を実施するとしている。改正条例の公布は3月末という。
県の担当者は「機器の設定や地元の方々への周知が必要で、宮古島市と調整したい」と話した。料金改定は「来年度のできるだけ早い時期に行いたい」と話した。
市議会(平良敏夫議長)でも、同空港の駐車場については取り上げられてきた。昨年12月定例会では市建設部の川平陽一部長が、県は料金体系の見直しを検討していると説明。「市も同空港駐車場の料金について引き続き県と協議したい」と答弁していた。
同駐車場では、大型トレーラーが入口の発券機に接触して機械が破損。長期間、料金が徴収できないなどの事案も発生している。
7日の庁議では、県立伊良部高校の跡地を落札した千葉県の通信制高校「中央国際学園」と、県が本契約を結ぶため、同高校跡地の有償譲渡の同意を県議会に求める議案を、2月定例会に提出することも決まった。