情報交換で被害拡大防止/宮古島署
タクシー協会支部と協定/全車に「タクパト」ステッカー
宮古島警察署(喜屋武一郎署長)と県タクシー・ハイヤー協会宮古支部(下地隆之支部長)は21日、「地域住民等の安全を守る社会づくりに関する協定書」を締結した。住民や観光客と接する機会が多いタクシー乗務員との関係を強め、情報交換をスムーズに行い、事件・事故被害拡大を防止することが目的。同支部は「パトロール・タクシー」とデザインされたステッカーを会員全車に貼り、犯罪抑止につなげる。
宮古島署で締結式があり、喜屋武署長と下地支部長が協定書に署名した。
協定は犯罪抑止、交通事故抑止および各種事案発生時の早期解決について相互に協力するとしており、同支部は▽犯罪や交通事故の発生またはその前兆▽殺人、強盗等の凶悪事件被疑者の逃走事案▽児童、高齢者等の行方不明事案▽暴力団等反社会勢力-などに関する情報を警察に提供。警察から依頼があった場合、目撃情報、ドライブレコーダー情報の提供にも協力する。
喜屋武署長は「協定で両者の関係がこれまで以上に強固になった。日ごろから住民や観光客と接することが多いタクシー乗務員と署員との情報交換がスムーズに行われ、犯罪や交通事故の抑止、暴力団など反社会勢力の排除につながると期待している」と話した。
下地支部長は「宮古島の防犯の一助になればと思っているが、協定はタクシー乗務員を守るためでもある。先月、県外でタクシー強盗によって乗務員が亡くなっている。宮古島でもそれに近いことがある。われわれ乗務員も防犯意識をしっかり持って、宮古島の安全安心、日本一安全な島と言われるように活動していきたい」と話した。