野球キャンプたけなわ/宮古3球場
地元との交流も盛ん/プロ、社会人、大学チーム
プロ・社会人・大学の硬式野球チームが宮古島でキャンプインし、3球場でチーム力強化を進めている。今年は前年比で1チーム減の8チームが実施、または予定している。野球教室や高校球児との合同練習も開催するなど、地元との交流も回復。球春に、にぎわいが戻ってきている。
韓国プロ野球の斗山ベアーズは伊良部球場で初キャンプを行っている。2軍選手らが約1カ月滞在してシーズンに備えている。
社会人野球の日本製鉄鹿島(茨城県鹿嶋市)は2年目のキャンプ。23日から3日間、オープン戦を実施してトレーニングを締めくくる予定だ。
下地球場でキャンプを行う立正大(埼玉県熊谷市)の金剛弘樹監督は「昨年は曇りや通り雨もあったが、今年は晴れ続き。調整は順調に進んでいる。良い環境で1年間の土台作りができている」と充実感をにじませた。
野球を通しての交流も活発。日本通運(埼玉県さいたま市)は、野球人口のすそ野を広げようと幼稚園児を対象とした野球教室を初開催した。「来年以降も実施したい」と園児たちの笑顔に手応えを感じている。
合同練習は進路にも影響を与えている。昨年、立正大の合同練習に参加した宮高3年の川根心真さんが同大に進学。また、立正大からは投手1人が日本製鉄鹿島に加入する。
市スポーツ振興課は伊良部球場をプロ、市民球場は社会人、下地球場は大学をそれぞれ優先するよう調整している。今後は2大学が予定。平成国際大は24年目のキャンプを市民球場で、足利大は初キャンプを伊良部球場で実施する。