持続可能な島へ提言/「せんねん祭」
ファッション、福祉の観点で/SARA、奥平さんアイデア発表
「千年先の宮古」に向けたアイデア発表会「せんねん祭」(主催・市エコアイランド推進課)が24日、市役所で行われた。SALANDデザイナーのSARAさんがファッション、介護事業経験者の奥平直人さんが福祉の観点からそれぞれ持続可能な宮古島に向けたアイデアを発表し、実現に向けた1年間の取り組みを始動させた。3月17日まで、2人の取り組みを応援する「賛同の声」を市民から募集する。
同祭りは「千年先の、未来へ。」をエコアイランド構想のコンセプトとして掲げる宮古島市で、課題解決アイデアを市民が発表するイベント。
ミス宮古島コスチューム製作などを手掛けるSARAさんは、「ファッションを通じて『宮古らしさ』を再構築する」として、「伝統の宮古上布を日常的に目にすることで宮古島への興味関心が芽生え自分事として考える機会が増える」との考えを示した。
その上で▽学生服などのデザイン▽宮古のかりゆしウエア▽日々の生活に宮古上布を取り入れる行動-の三つのアイデアを上げ、「学生服や企業制服に宮古上布など宮古島をイメージする『テキスタイル』をモチーフにした学生服に変えることで若い世代にも地元の伝統や魅力を知るきっかけづくりにする」とした。
奥平さんは「住民全体で支え合い、誰一人取り残さない地域を目指して」をキーワードに、住民主体で集落地域の課題解決に取り組んだり、現代社会の課題に地元住民と関係機関が連携したりして可能な限り助け合う仕組みを構築することを提案した。
実現するためのアクションとして▽地域住民が行き交うコミュニティーの場づくり▽集落自治体や住民が地域貢献に取り組む資金を収益化する仕組みづくり-を上げた。
2人への「賛同の声」は市役所1階の「エコアイランド宣言ボード」横に専用箱を置くほか、3月3日からYouTube(ユーチューブ)で配信する「せんねん祭」概要欄のフォームで募集する。