またキビ畑燃える/今月3件目 収穫前の80アール
警察が原因調査/平良松原
26日午前0時10分ごろ、「畑から炎が見える」と消防に通報があった。消防車3台が出動し、消火作業を行い、同1時5分鎮火を確認した。前々週、前週も収穫前のサトウキビ畑が燃える火災が発生しており、今月3件目。約80アールが焼けた。けが人はいない。原因は特定されておらず、農家や関係者は頭を抱えている。
火災現場は市平良松原の畑で、国道390号(下地線)から南向け農道を100メートルほど入ったところ。一帯は、ほ場整備が済んでいる農地で、周りはほとんどがサトウキビ畑。畑の東端から西端まで(100メートル)が幅80メートルにわたって燃えた。所有者は3人に及ぶという。うち1人の男性(69)は「こんな事は初めてだ」と話し、急きょ収穫することになり、ハーベスターの手配に忙しかった。
現場を確認に来た製糖工場の職員によると、燃えたサトウキビは完全に炭化するまで燃え切っていないが、一度熱を加えられると製品化は難しいという。「圧搾しても砂糖はほとんど出ない」と説明した。
市内では今月12日と18日に上野宮国と新里でサトウキビ畑が燃える火災が発生しており、今回で3件目。18日と今回は発生がほぼ同時刻。