当初予算案は422億円/市24年度一般会計
前年度比45億円の増/市長「公約遂行への予算」
宮古島市の2024年度一般会計当初予算案の記者会見が27日、市役所で開かれた。座喜味一幸市長、嘉数登副市長、大城裕子教育長らが概要を説明し、ステップアップに向けて所得向上など掲げた公約の確実な遂行に取り組むための予算案と強調した。予算案は来月1日開会予定の市議会3月定例会に提出される。
予算総額は、前年度比45億3200万円増の422億2200万円。歳入のうち自主財源の割合は29%、依存財源は71%となっている。
自主財源となる市税は前年度比3億6300万円増の66億9000万円、繰入金については前年度比7億7200万円増の30億8000万円となっており、まちづくり応援基金繰入金で16億円を取り崩して事業に充当している。諸収入その他が14億4000万円となっている。
主な新事業は国から脱炭素先行地域として指定された地区において太陽光パネルと蓄電池の導入を進める「脱炭素先行地域における事業化推進支援事業」に2385万円。伊良部地区への児童館整備で5億円。
介護人材確保対策事業では人材確保と定着率向上を図るため、初任者研修や実務者研修を実施するため253万円。初回の産科受診料費用を助成し、妊婦の経済的負担軽減を図るための妊婦産科初回受診料支援事業として454万円。
教育関連予算では新規事業として電子黒板更新に伴う機器購入費で1億7070万円、特別教室へのクーラー設置およびLED化促進事業として1億294万円などが計上される他、既存事業の拡充で英検、漢検、数検など各種検定の検定料をこれまでの4割補助から全額補助にするため669万3000円、修学旅行援助費は前年比5045万円増の9982万円としている。
修学旅行援助費は小学生がこれまで2万9000円、中学生が7万2000円だったが、予算案が可決されれば小学生が5万6000円、中学生が11万円の補助となる。