デジタル博物館事業本格化/24年度一般会計
予算223万円盛り込む/市議会予算決算委で審議
開会中の市議会(平良敏夫議長)3月定例会は7日、予算決算委員会(下地茜委員長)を開き、2024年度市一般会計予算の歳入について審議した。市総合博物館の資料をデジタル化し、インターネット上で公開する事業が本格化。島内外に発信し、広範囲での教育目的の利用を推進する。同委員会は8日も行われ、歳入と歳出について審議や討論、表決まで行う。
新年度予算総額は、前年度比45億3200万円増の422億2200万円となっている。
博物館資料のデジタル化は、223万円が盛り込まれている。23年度は他地区の事例を収集し、基本方針を決定した。
24年度は博物館の展示資料の3Dスキャンや収蔵品管理システムを導入。利用開始に向けた初期のデータ移行などに着手し、25年度の利用開始を目指している。
市内の全小中学校に設置されている電子黒板の更新も実施される。19年度に事業開始し、耐用年数を超えるための措置。砂川勤教育部長は「一括交付金を活用して今後3年間で、機器の入れ替えを行っていく。24年度は1億7070万円を計上し、小学校の125台を入れ替える」と述べた。
市観光地インフラ施設整備事業には1513万円を予算化し、観光地のトイレ・シャワー施設の建て替えに向けて設計業務を委託する。与那覇前浜の西側と東側、渡口の浜にはトイレ・シャワー施設、伊良部の「サバ沖」にはトイレ施設を整備。観光客や市民らの利便性向上につなげる。
防衛省が予算化した市総合体育館の解体設計などについて、砂川朗観光商工スポーツ部長は「国の事業なので解体の時期は分からない。市スポーツ協会は上野体育館に引っ越すことになる」と説明した。