羽地さんにアジア未来大賞
台湾交流の橋渡し役/「周囲が支えたおかげ」
国際交流事業の実現に尽力してきた功績などが認められ、2023年度第19回西日本国際財団アジア未来大賞を受賞した羽地芳子さんが15日、市役所に大城裕子教育長を訪ね、受賞を報告した。羽地さんはこれまでの活動を振り返り「辞めようと思ったこともあったが続けてきて良かった。周囲の支えがあったからこそ」と語った。大城教育長は受賞をたたえるとともに、今後の活躍に期待を寄せた。
羽地さんは自身の経験を生かし、下地中学校と台湾の漢口國民中学の生徒たちによる国際交流の中心人物として、アドバイザー・通訳、地元の教育委員に就任し、行政と交渉する役割を担った。また、地域住民と一体となったグローバルな視点を持つ子供たちの育成に、25年にわたり熱意を持って取り組んだことなどが評価された。
羽地さんは「大賞受賞を驚いている。皆さんの支えがあったからこそやってこれた。下地中学校の歴代の先生たちにも感謝している。健康に気をつけてもう少し頑張っていきたい」と笑顔で話した。
大城教育長は「羽地さんがいなければこの事業(台湾との交流事業)はなく、ここまで継続もできていなかった。情熱を持って市と台湾の掛け橋となってくれた。台湾と宮古島への思いがあってこそだと思う。市教委でもこの事業の充実を図っていきたい。子供たちが互いに歴史や文化を深く理解してもらえることを願っている」と語った。
表彰式は今月11日に福岡県で行われ、羽地さんと下地中学校の狩俣典昭校長が出席した。