市民の健康意識の高揚を/宮古島健康フェスタ
医療関係者らが講話/地区医師会主催で開催
宮古地区医師会(竹井太会長)主催の第2回宮古島健康フェスタが20日、市役所大ホールで行われた。医療関係者が骨や関節、筋肉など人体を動かす運動器の維持、生活習慣病などについて講演し、参加した多くの市民らが健康維持について理解を深めた。
同フェスタは、知らないうちに病にむしばまれ志半ばで倒れ、家族や子どもを守れない状況が増えているとして、市民の健康意識を高める狙いで行われた。
催しの冒頭、竹井会長は「皆さんに自分の健康について振り返ってもらい、このままで良いのか、この先も大丈夫かと自分に問いかけるチャンスにしてほしい。きょうの話を周囲に伝えることで市全体に広がる」とあいさつした。
フェスタでは、宮古病院整形外科部長の池間正英氏が「プラス10分のすすめ」、Hirara生活習慣病クリニック院長の木塲藤太氏が「生活習慣病と慢性腎臓病」、中村胃腸科内科院長の中村献氏が「健診の必要性と見つかったがんの具体例」、宮古病院消化器内科部長の新里雅人氏が「宮古島で上手に『がん』になる方法」と題してそれぞれ講演。
琉球大学病院リハビリテーション部理学療法士の長嶺覚子氏の「骨盤底ヘルスのすすめ~新・骨盤底筋体操~」、奥平産婦人科医院院長の奥平忠寛氏のミニレクチャー「子宮頸がんワクチンについて」なども行われた。
このうち池間氏は、60歳以上のヘルシー・エイジング(主要な慢性疾患、身体的・認知的障がいが無く生活している状態)について追跡調査した結果、8年間運動習慣があった人は8年間運動習慣がなかった人の7倍以上の達成率だったと説明した。
さらに、週に300分以上(1日40分程度)か1日6000歩以上の身体活動など65歳以上の推奨値を示した上で、「推奨量を満たさなくても健康効果はある。ちょっと(10分)の積み重ねが着実な介護予防につながる」などと話し、座り過ぎず30分ごとに体を動かすことで余命喪失リスクを減らす「ブレイク30」なども紹介した。