発砲スチロール「細かく」「洗浄」/市クリーンセンター
産廃受け入れで呼び掛け/収集業者「不可能に近い」
市クリーンセンターは4月1日から産業廃棄物の発砲スチロールの受け入れを開始する。これまで同発砲スチロールを受け入れていた宮古環境保全センターが、県から産業廃棄物収集運搬業許可取り消しの行政処分を受けたことに伴うもの。市衛生施設課は「搬入の際はきれいな状態にした上で透明なビニール袋に入れ誘導員の指示の下で指定の場所に捨ててほしい」と呼び掛けている。しかし、事業系ごみの収集業者は「細かくして袋に入れるということは時間も人件費もかかる。家庭ごみと同じような扱いではとても追いつかない」と頭を抱えている。
市は家庭から出た発砲スチロールは指定袋に入れ、可燃ごみとして出すよう指導している。今回受け入れが始まる発砲スチロールについても収集車で搬入しているごみとは別に、①梱包(こんぽう)用テープなどの不純物を取り除く②汚れている場合は洗浄する③できるだけ細かくした上で透明の袋に入れて搬入してほしい-と説明している。
同課によると「まずは発砲スチロールの受け入れからスタートしたい。今後、様子を見てから農業用ビニールや廃プラスチックの受け入れを行いたい」と語った。
今回の市の対応について、産業廃棄物収集運搬業者の男性は「市が呼び掛ける『細かくする』『洗う』などの作業を行うことは不可能に近い。シールを剥がすことはできると思うが、他のごみと併せて処理するならその必要はないように感じる」と不満をあらわにした。この男性は約1カ月回収した発泡スチロールなどが宮古環境保全センターに持ち込めなくなったことから、自社のヤードに保管しているという。
なお、市は産業廃棄物の発砲スチロールの受け入れは開始するが、「産業廃棄物管理票(マニフェスト)」は交付しないとしている。
問い合わせは市環境衛生局衛生施設課(75・5339)まで。