製造業部会を新設へ/商工会議所議員総会
製造業者の支援強化/事業計画、予算案を承認
宮古島商工会議所(根路銘康文会頭)の第98回通常議員総会が28日、市内ホテルで行われ、新たな特産品づくりへの研修など島内の製造業者の支援強化などに取り組む製造業部会を新設する定款変更、2024年度の事業計画案、収支予算案を原案通り承認した。スローガンには「島内循環型経済の構築へ」を掲げ、地元企業の伴走型支援とデジタル化対応の推進で幅広いサービスの提供を目指す。
定款の変更は、地域資源の活用と観光振興につなげる特産品開発など、地区内の製造業者に特化した部門の強化を図ることを目的に製造業部会を新設する。経済産業大臣および県知事の認可後、速やかに施行する。
事業計画では「新たな観光戦略・事業戦略の再構築に向け、国・県・市と連携の下、各種支援施策を活用した幅広いサービスの提供を目指す。加えて島内企業は小規模・零細な事業所が多いことから、外向けの戦略だけでなく島内の循環型経済を目指す仕組みづくりに取り組む」とした。
重点活動項目としては▽会員企業の交流・サービス事業の推進▽経営力の強化(企業を育て持続的な発展を目指す)▽地域力の強化(地域特性を生かした観光産業の支援)▽地域イベントと連携した島内消費の活性化-などを上げた。
「地域イベントと連携した島内消費の活性化」では、スポーツキャンプ(合宿など)の支援・協力に取り組むほか、女性会運営のチャリティー芸能祭(9月8日、マティダ市民劇場)を4年ぶりに開催することを確認した。
新年度予算は、一般会計が5436万1000円で、前年度比630万7000円増。観光需要の増加による飲食店など新規会員の増加、委託事業委託金が主な要因。特別会計は1億4804万1000円で、同1021万5000円増となった。