生産量への影響懸念/来期サトウキビ
市農水部長 病害虫発生で
宮古地区の今期のサトウキビ生産量は約43万㌧と豊作だったものの、市は来期の生産量については病害虫の発生が影響を与える可能性があるとして強い懸念を示していることが14日分かった。同日行われた市議会一般質問で、松原清光農林水産部長が答弁したもので「農家に防除対策を呼び掛けている」と現状を説明した。
松原部長は答弁で、昨年末に新種夏植えにメイチュウ類による芯枯れやカンシャワタアブラムシよる被害が発生したと指摘。また、3月には株出しにもカンシャワタアブラムシの発生が見られたと説明した上で「この状況では、来期の生産量に影響が懸念される」と危機感を募らせた。
宮古地区病害虫対策協議会やキビ技術委員会は、農家にチラシの配布とマスコミを通して防除対策を実施するよう呼び掛けていることや、宮古地区きび糖業振興会は、セイフティーネット基金事業により、薬剤購入補助を行っていることを説明した松原部長は「今後もキビ病害虫防除用農薬の補助などで農家支援を行い、キビの増産に向けて取り組んでいく」と述べた。
下地明氏への答弁。