場所選定は防衛省/千代田への陸自計画
市長提案を否定/市議会6月定例会一般質問
陸上自衛隊の配備が計画されている上野・野原の千代田カントリークラブについて、下地敏彦市長は19日、場所の選定はあくまで防衛省が行ったものであり、市長提案により決定したものではないとの見解を改めて示した。市議会6月定例会一般質問で石嶺香織氏への答弁で説明した。
千代田カントリークラブへの陸自配備計画について石嶺氏は、下地市長が過去の議会答弁で自身が防衛省へ提案した旨の発言をしていたのではないかと質問。それに対し下地市長は、「沖縄防衛局から千代田を含め5カ所の提案があり、旧大福牧場が有力だが市長の意見を聞きたいととのことだったので、1カ所で配備するより分散して配備することで社会基盤の整備や経済関連の波及効果が大きいと判断をして、隊舎などは別の場所も検討してはどうかとの考えを述べた。それを受け防衛省が検討を行ったと推察する」と、あくまで分散配置を提案しただけで市長自身が千代田を提案したものではないと答弁した。
石嶺氏は、千代田カントリークラブは防災機能を有する県立公園として整備する計画があったことを指摘。「公園を作りたいからそこ以外の場所を選んでと言うこともできた。あえて市長が個人的な理由で千代田を勧めたのではないか」と重ねて質問したが、それに対する下地市長の答弁はなかった。