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政治・行政
2017年6月21日(水)9:06

伊良皆氏、下地氏が届け出/多良間村長選告示

島を二分、一騎打ち/有権者819人、25日投開票


出陣式で第一声を放つ伊良皆光夫氏(写真右)と下地昌明氏(写真左)

出陣式で第一声を放つ伊良皆光夫氏(写真右)と下地昌明氏(写真左)

 【多良間】任期満了に伴う多良間村長選挙は20日告示され、島を二分した5日間の選挙戦に突入した。立候補したのは届け出順に現職の伊良皆光夫氏(62)=無所属、前職の下地昌明氏(65)=無所属。前回同様、両氏による一騎打ちとなった。両氏は、各選挙事務所で支持者らを集めて出陣式を開催。「ガンバロー三唱」などで勝利へ向け気勢を上げた。投票は25日で、即日開票される。期日前投票は21~24日まで、村役場1階会議室で午前8時30分~午後8時まで行われる。有権者数は819人(男性455人、女性364人)。



 今選挙は「村政の継続」か「刷新」かで、島が抱える人口減への対策や雇用、医療、福祉問題などの課題解決のほか、農水産業や観光の振興などへ向けた公約に対し、有権者がどう評価するか注目される。


 2期目を目指す伊良皆氏は、村の魅力アップ、雇用の創出に向けた産業の振興や観光産業の振興、特産品開発、福祉・保健・医療の充実など八つの基本政策を掲げている。


 同村トラック事業協同組合や建設業で構成する建設新生会から出馬要請を受け、引き続き村政を担当し村の課題解決に全力を上げると意気込みを示している。


 返り咲きを狙う下地氏は、豊かで明るく活力と元気あふれる村づくりを基本に、農畜産物の振興、福祉と教育環境の整備、U・Iターン者の受け入れ強化など八つの基本政策を示している。


 同村議会有志会から出馬要請を受け、過去2期8年間の実績を強調。村民と議会との対話を通して村民目線での行政運営に取り組むとしている。


 浮動票がほとんどない地域で、両陣営とも地縁血縁票を基礎に票の上積みに全力を上げる。


 4年前は11票差で新人の伊良皆氏が当選を果たしている。前回に比べ有権者数が88人減少しており、選挙結果にどう影響を与えるかも注目される。


島の発展へ前進あるのみ/伊良皆光夫候補


 こうして多くの皆さんが集まってくれたことに心から感謝している。本当にありがとう。


 今回の選挙は、私たちの多良間村の将来を占う大事な選挙になる。豊かで活力があり、皆さん一人一人が幸福になれる村作りを進めるか、あるいは後ろ向きになって後退していくかだ。


 私たちは、絶対に後退するわけにはいかない。1期4年間で培った盤石な基礎の下、ここに集まっている皆さんの大きな応援を受けながら、多良間村の発展のために前進したい。


 勝利は目の前にある。私たちの力を結集して大きなうねりをつくり出し、勝利をしよう。ただし、油断は大敵だ。一人ひとりが気持ちを大事にし、みんなで団結してしっかりと前に進んでいこう。


 最後までの支持、支援をお願いする。私たちの多良間村の将来を見据え、前進あるのみだ。勝利はわれわれにありだ。頑張ろう。


 伊良皆 光夫(いらみな・みつお) 1955(昭和30)年5月25日生まれ。62歳。多良間村塩川出身。琉大短期大学部卒。79年宮古郡農協入り。退職後は多良間村助役、副村長を歴任。2013年6月の村長選で初当選。1期目。


住み良い島づくりへ全力/下地昌明候補


 私は多良間村発展のために八つの公約を掲げている。私はこの島を豊かにし、みんなが住み良い多良間島にしていくという決意をしている。


 第1次産業が島の経済を活性化する。これらを島の原動力にしながら、子供やお年寄りが島を大切にし、次の世代につなげていく行政運営こそが村の発展につながる。


 過疎化が進む中、I・Uターン者を受け入れやすい島づくりにも頑張らないといけない。


 一括交付金の活用をいかにすれば島の活性化につながるか。有識者や議会、役場職員としっかりと案を練りながら進めることでより良い効果が発揮できる。


 この5日間の運動期間、あすから始まる期日前投票に、ぜひとも皆様方の尊き1票を下地昌明に賜りますようよろしくお願いする。これだけの支持者が集まってくれた。勝利はつかめると確信している。


 下地 昌明(しもじ・まさあき) 1951(昭和26)年10月11日生まれ。65歳。多良間村仲筋出身。拓殖大卒。81年村議会議員に初当選し5期連続務めた。副議長、議長を歴任。2005年6月の村長選で初当選し、2期務めた。


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