農産物の盗難を防げ/就農青年クラブ
マンゴー中心に夜間パト
農産物の盗難を未然に防ごうと、宮古地区就農青年クラブ連絡協議会(砂川寛希会長)は26日、警察と協力して、農産物の夜間パトロールを実施した。マンゴー収穫がピークの7月下旬ごろまで各班に分かれて定期的に行う。初日は同協議会や警察、防犯協会などのメンバーが参加し「ガンバロー三唱」で気勢を上げた。
出発式が県宮古合同庁舎で行われ、あいさつした砂川会長は農産物だけでなく、農業資材の盗難もみられると指摘。「農家が安心して生産できるような環境づくりが重要な課題となっている」と述べ、防犯と啓蒙活動の強化を呼び掛けた。
宮古島署の大城辰男署長は「防犯パトロールをアピールすることで、被害が少なくなる」、宮古島地区防犯協会の前川尚誼会長は「防犯活動は、農家が安心して生産に励むことにつながる」とそれぞれあいさつした。
宮古農林水産振興センター農業改良普及課の名嘉真清美課長は、今年の宮古産マンゴーの生産量は県内最多の700㌧が予測されていると説明。その上で「盗難によって、農家の生産意欲が減退されることはいけない。皆さんの活動は悪質な犯罪を防ぐことになる」と激励した。
参加者はこの後、平良、下地、上野の3地区に分かれて、マンゴーハウスを中心に車両パトロールを実施した。