久松線の一部拡幅を承認/都市計画審議会
都計マスタープラン 一部変更も
2017年度宮古島市都市計画審議会(下地義治会長)が26日、市役所平良庁舎で開かれた。下地敏彦市長からの諮問を受けた都市計画道路久松線の一部を拡張する道路変更と、宮古島市都市計画マスタープランで地域の特性を面的に位置づけるゾーンに新たに「土地利用調整ゾーン」を追加する計画の一部変更について審議を行い、原案通り承認した。
久松線の道路変更では、下里通り公設市場前交差点から国道390号久貝北交差点までの総延長1020㍍のうち、中央通りと交差する三差路周辺の155㍍の区域で道路を拡幅し、現在は歩道がない宮古病院から公設市場方面へ向かう道路左側に歩道を整備するほか、上部にある墳墓への影響を防ぐため擁壁を設置。久松線と中央通りとの行き来を制御している信号のみを廃止し、宮古病院方面から中央通りへの進入路として右折車線を新設するほか、中央通りから久松線へ進入(右折)する車線の交差点に停止線を設けるとともに三差路の角にある民宿の建物を撤去して道路部分を広げ、右折時の視界を広げる。
市都市計画マスタープラン一部変更では現在、地域の特性を位置付けるゾーンとして「市街地ゾーン」、「農地・集落ゾーン」、「自然環境保全ゾーン」の3ゾーンが設定されているところへ新たに、自然的土地利用との調和に配慮しつつ都市的土地利用を補完する地域として「土地利用調整ゾーン」を追加。大規模集客施設の誘致や無秩序な市街化の抑制、防災機能を充実させることなどを目的に「市街地ゾーン」と空港の周辺を「土地利用調整ゾーン」に指定するもの。
審議会では事務局を務める都市計画課の担当職員が久松線の道路変更と都市計画マスタープランの一部変更についての計画を説明。審議の結果、いずれも原案通り承認した。
審議結果は近日中に下地市長へ答申される。