当期868万円の赤字/池間漁協総会
累積赤字2000万円超
池間漁協(與那嶺大組合長)の通常総会が30日、池間公民館で開かれた=写真。組合員らが参加し、2016年度貸借対照表など全11議案を承認。当期は販売・製氷冷凍・加工事業の不振などの影響で868万円の赤字を計上した。累積赤字は2226万円に膨らんだ。
16年度事業概況書によると、販売事業は池間食堂の経営不振により63万円の赤字。また、製氷冷凍事業は氷の製造販売、一本釣り用ムロアジ、シビマグロを仕入れ販売したほかモズクの冷凍一時保管などに努めたが約78万円の赤字。一方、加工事業は取扱量が大幅に減少した結果約万円の赤字を計上した。
與那嶺組合長は「池間漁協では去年、外国船調査事業等の遅れがあった。何とか10月からスタートし、達成率は80%にできた」と述べた。
その上で「池間漁協の運営は大変厳しい状況にある。これからも変わらない運営が続くと予想される。全組合員の力と協力で乗り切って良い方向へ向かっていこう」と励ました。
元理事の仲間章郎さんは「貸借対照表に載っている経済事業未収金2000万円余は、今までも計上されているが、内容がまったく分からない」と質問した。
與那嶺組合長は「以前から繰り返し計上されているようだが、その内容を示す明細がない」と答えた。
特別決議では、伊良部島・下地島入江整備事業(作澪)に伴う岩礁破砕の同意及び漁場汚染防止協定の締結など4議案を承認した。
漁船保険中央会が漁船「うみ丸」の所有者、仲原芳實さんに無事故・無違反で感謝状を贈った。