「県民の翼」半世紀の節目/JTA、RAC就航50周年
宮古空港で記念セレモニー
「県民の翼」、日本トランスオーシャン航空(JTA、丸川潔社長)が半世紀の歴史刻む-。JTA(RAC)の那覇-宮古路線就航50周年記念セレモニーが1日、宮古空港で行われた。式典にはJTAの関係者や2代目と3代目の客室乗務員の制服を着た職員も参加。那覇行きの搭乗客に記念品を配布しながら、さらなる空の安全に向け決意を新たにした。
主催者代表あいさつで、同航空の金城清典取締役執行役員は「宮古-那覇路線は当社が創立された1967年の7月1日に就航させ、当初の年間利用客は4万5000人だった。しかし、現在はRACを含め50年前の15倍となる年間70万人となり、これまでに2100万人が利用してくれた。これからも安全運航に徹し、利用者に喜ばれるサービスを提供していきたい」と述べた。
セレモニー後は、那覇行き1便の利用者に記念品(ボールペン)が配布された。
JTAは1967年に南西航空(通称SWAL)として発足。同年の7月1日に那覇-宮古便など6路線を就航させた。
67年はコンベア社(米国)のプロペラ機CV-240(座席数40)など3機で運航を開始した。
翌68年6月には戦後初の国産旅客機YS-11A型機を那覇-宮古間、那覇-石垣間に就航させた。
その後、78年には初のジェット機となるボーイング社の737-200(座席数124~130)を就航させ、先島地区の観光振興の一翼を担った。
93年には社名を現在の日本トランスオーシャン航空に変更。その翌年にはボーイング737-400(座席数145~167)を那覇-宮古間に就航させ、同機は現在も就航している。
そして2016年2月には22年ぶりの新型機となるボーイング737-800(座席数165)を那覇-宮古間に導入。今後、同社は737-400を同機に入れ替え12機を保有する予定となっている。
50周年の節目を迎えて丸川社長は「改めてこれまで育ててもらった県民をはじめとする地域の皆さんに心から感謝したい。これまでも安全運航と航空保安の堅持に努め創立以来、人身死亡無事故記録を継続している。これからも安全運航を大前提に一便一便を大切に運航していきたい」とのコメントを寄せた。