夢の共演に心震わせ/みやこじま青少年国際音楽祭
サラ・チャンさんら独奏
みやこじま青少年国際音楽祭(主催・同音楽祭実行委員会)が6月29日、マティダ市民劇場で開かれ、バイオリンとチェロの演奏家と島内外のジュニアオーケストラが共演した。子どもたちは世界を代表する演奏家との共演で、気持ち高ぶる貴重な時間を過ごした。
音楽祭には「バイオリンの女王」と称される演奏家のサラ・チャンさんのほか世界最難関ともいわれているコンクールで最年少優勝した若手演奏家の三浦文彰さん、日本フィルソロコンサートマスターの木野雅之さんらが出演した。
宮古島市ジュニアオーケストラとマレーシア・フィルハーモニー青少年管弦楽団、タイ王国と台湾の青少年演奏家による合同オーケストラが共演した。
指揮は日本弦楽指導者協会理事で沖縄県支部長を務める天野誠さん(実行委員会副会長)が務めた。
木野さんの演奏で幕開けした後、チャンさんが出演した。チャンさんは4歳でバイオリンを始め、6歳でニューヨークのジュリアード音楽院に合格。8歳のときにニューヨーク・フィルでデビューしている。歳になると史上最年少でCDデビューを果たすなど世界にその名をとどろかせた。
この日はビバルディの協奏曲集「四季」を演奏した。世界レベルの高い演奏技術を披露し、共演した合同オーケストラのメンバーと聴衆を魅了した。
この後も著名な演奏家が次々と出演し、類いまれな演奏技術と表現力で国際音楽祭を盛り上げていた。
音楽祭は、①宮古島の子どもたちに「本物」に触れてもらうこと②大人が力を合わせれば、小さな島でも何でもできることを子どもたちに教えること③子どもたちに表現する喜びを知ってもらうこと-を狙いに開催されている。