水の大切さ再認識/宮古水まつり
親子で遊び、学ぶ/着工40年の皆福地下ダムで
宮古水まつり(実行委員会主催)が2日、城辺の皆福地下ダム公園で開かれた。親子連れなど大勢の市民が参加。炎天下、大型プールやウオータースライダーで遊んだり、地下ダムの歴史を学んだりして水の大切さを再認識した。
キャッチフレーズは「くがに(黄金)ゆがふ(世果報)みゃーくぬみず(宮古用水)」。
これまでは地下ダム資料館付近を会場としてきたが、今回は皆福地下ダムが着工されてから40年の節目を迎えることを記念して同公園で開催した。
会場では、園児や高校生らが演技を披露し盛り上げ。水を利用したゲームでは子供たちの歓声が響いた。
中でも、そうめん流しは大人気。子供も大人も水に流したそうめんを競うように箸ですくって食べ、暑さを吹き飛ばしていた。
地下ダム資料館では、昔の水汲み風景のパネル展や、宮古用水の歴史上映会、地下ダムの仕組みの説明会を開催。地下水をせき止め、農業用水として利用していることや、干ばつなどの自然災害に左右されずに農業ができることなど、地下ダムの効果や特長などについて学んだ。
家族4人で参加した上原麻美さん(31)は「子供たちには、手洗いや歯みがきの時には水を出しっぱなしにしないよう普段から言っている。水まつりに参加して、水の大切さを考えてほしい」と話した。
友達とそうめんに舌鼓を打っていた伊良皆日和さん(小5)は「家でもよく食べるけど、そうめん流しで食べる方がおいしい」と笑顔だった。
開会セレモニーであいさつした下地敏彦市長は、「宮古用水(畑などに引いて作物の育成などのために使う水)の誕生は島の農業を様変わりさせた」と強調。その上で「サトウキビやゴーヤー、マンゴー、野菜、畜産など多種多様な営農が展開され、活力ある農業の源となっている」と述べ、貴重な資源を守っていこうと協力を呼び掛けた。