総合庁舎建設地を答申/市庁舎等建設委
市長、来週にも最終決断
宮古島市庁舎等建設委員会の下地義治委員長は4日午前、新しい総合庁舎の建設地を市消防本部北側とする審議結果を下地敏彦市長に答申した。これを受けて下地市長は「市長として最終決定し、近く市民に公表したい」と述べ、来週中にも発表する方針を示した。
庁舎等建設委は先月30日に新しい総合庁舎の位置及び敷地を決定。16人の委員が評価・採点する選考審査を行い、4候補地の中で最高得点を獲得した消防本部北側(D案)を選定した。
下地委員長は、答申内容を記した書面を下地市長に提出した。下地市長は「慎重審議を重ねられ、D案を選ばれたとのこと。総合庁舎の位置や規模は市民の最大の関心事であり、審議するに当たってはいろいろ苦労もあったと思う。皆さんに感謝したい」と述べた。
その上で「このような答申を受けた。市長として最終決定し、近く市民に公表したい」と述べた。
庁舎建設委が選定した消防本部北側の敷地面積は約3・5㌶ある。人口重心からの距離は600㍍と4候補の中で最も近い。庁舎の想定規模は地上5階建、併設する保健センターは平屋をイメージしている。
幹線道路との位置関係をみると、県道190号線と市道中央縦線に接道している。空港、港からの距離はおよそ3㌔となる。
事務局が示した駐車場計画によると、来庁者の駐車場と公用車の駐車場を区分けすることから「交錯することなく配置でき、出入り口も分散されるため比較的計画しやすい」ことがメリットに挙げられている。
概算の総合庁舎建設費は79億9600万円、用地取得費は5億6500万円を見込んでいる。
市庁舎等建設委員会は2月28日に発足した。5月25日の第2回会議で建設候補地を四つに絞った。先月30日の第3回会議では4候補地の比較検討を行い、選考審査によって消防本部北側の国有地を選定した。