消防ポンプ車の購入承認/市議会臨時会
対応疑問視の意見も
宮古島市議会(棚原芳樹議長)臨時会が4日、市議会議場で開かれた。水槽付き消防ポンプ自動車1台を9288万円で購入する物品売買契約を締結することについて議会の議決を求める議案を審議し、全会一致で承認した。ただ複数の野党議員から「臨時議会を開催するのではなく6月定例会で追加提案すべきだった」など市当局の対応を疑問視する意見が挙がった。
今回の議案は、現在、市消防本部が使用している水槽付き消防ポンプ自動車の老朽化に伴う機材更新のための売買契約について承認を求めるもの。提案を前に指名競争入札が行われ、契約金額9288万円で6月8日に仮契約が締結された。
臨時会では下地敏彦市長が議案の提案理由を説明し議決を求めた。その後の質疑では國仲昌二氏が予定価格と落札率を質問。来間克消防長は予定価格が9355万1512円で落札率は99・28%だったと答弁した。
6月21日に閉会した6月定例会で、会期途中の16日に2件の議案が追加提案されたが、6月8日に仮契約を終えている消防ポンプ車の議案が追加提案されなかったことに複数の野党議員が疑問を呈し、市当局の見解をただした。
それに対し来間消防長は市長部局が追加提案を行うことを知らなかったためと説明。長濱政治副市長は消防ポンプ車の議案は6月定例会の議案提出締め切りに間に合わなかったため、臨時議会で対応するとあらかじめ決めていたことから、担当部と追加提案するための調整などが行われなかったためとの認識を示した。
垣花健志氏は市当局が議会議決を得ず備品購入契約を3月末に締結し、その後、6月定例会で追認を求めた際、6月定例会を待たず臨時会を開催しなかった理由として当局が、1件の議案で臨時会を開催することは望ましくないという旨の答弁を行ったことを指摘。今回との整合性をただした。それに対し下地敏彦市長は「基本的に1件の議案では臨時議会は開かない方が良いということは原則。今回は緊急性があるため1件だけだがお願いしているということ」と答弁した。