不審者への対応学ぶ/宮古厚生園
宮古署が訓練実施
介護老人福祉施設宮古厚生園(平良洋治園長)で4日、不審者対応訓練が約30人の職員対象に行われた。宮古島署砂川正人警部補と仲宗根章子警部補が、さすまたの使い方や、施設内に侵入した不審者への対応を指導した。
仲宗根警部補は「何よりもまず人身の安全を最優先にする」と述べ「不審者は、正当な理由なく施設内に入ってくるので、退去させる。退去しても戻ってくることもあるので、しばらくは不審者の動向を観察する」と話した。
また、「退去しないときは、他の職員にも知らせ、110番する。暴力的な行為に出たら、傘や机、椅子など近くにあるものを利用し、不審者から1~1・5㍍の距離をあける」などと説明した。
職員らは、さすまたは相手の目をめがけて、何回も突き出す。胴を押さえると、さすまたの先端を不審者に掴まれ逆に危険。さすまたを使う時は必ず複数人以上で対応することなどの指導を受けた。
この不審者対応訓練は2016年7月、相模原市の知的障がい者施設で、元職員の男が侵入し、刃物で入所者19人を刺殺し、26人に重軽傷を負わせた殺傷事件の発生が背景にある。